熊倉先生も，講師になりたての頃，司法書士を中心に，司法試験，宅建，行政書士，土地家屋調査士，不動産鑑定士試験の講義をされるために，猛勉強をされたそうです。
　講師にとり，講義には予習・復習が欠かせません。行政法規などは数字が細かいので，忘れることもしばしば。
　そこで，ご自身の講義をカセットテープに録られ，ウォークマンを持ち歩かれ，時間を見つけては聴かれていたそうです。
　何しろ，数箇所の学校や企業で講義を行われていましたし，学校によってコースもさまざまなので，混乱してしまいがちで，常に忘却との戦いだったそうです。

　人気講師（熊倉先生）にも，並々ならぬ苦労があり，悩みがありました。しかし，いかなる状況下においても，学問を怠らず研鑚を積まれました。その間，学校で講義をする場合の良いことも悪いことも見えてきたそうです。
　そのような経緯があって，しかも，20年以上かかって現在《全科目を合格レベルで教えることのできる講師》となり得たのです。

　今，熊倉先生が本講座でご存分に講義されていることは，熊倉先生のたゆまぬ努力の蓄積の放出です。
　言うなれば，現在の受講者方は，絶好のタイミングで本講座に遭遇されたわけです！ そのことに気がつかれると,(寄り道をされた方にとって）これまでの寄り道も無駄ではなかったと思われるのではないでしょうか？